ESP32のMicroPythonでLチカする方法(1)
この記事では、インストールしたMicroPythonでESP32のLEDを点滅させる方法を解説します。
この記事で学べること
- プログラムを実行する方法
- ESP32のLEDの確認方法
- LEDを点滅させるプログラム
ステップごとの解説
- Lチカとは?
「Lチカ」とは「LEDをチカチカさせる」の略でLEDを点滅させることです。通常のプログラミングでいうところの Hello, world と同じで、初心者がIoTを始める際に最初に取り組む例題のようなものです。 - 必要な部品を準備する
今回も前回、MicroPythonをインストールしたM5STACK社のM5StampS3を使います。
M5StampS3は、スイッチサイエンス社、マルツエレック社などで購入することができます。 - M5StampS3をPCに接続する
M5StampS3とPCをUSBケーブルで接続します。接続できているか確認します。
ls -l /dev/tty.usbmodem*
crw-rw-rw- 1 root wheel 0x9000006 8 24 16:37 /dev/tty.usbmodem11401
- Visual Studio Code(以下、VSCode)を起動して、プロジェクトを作成する
VSCodeを起動します。「表示」→「コマンドパレット…」でコマンドパレットを開いてください。「MicroPico」と入力すると、MicroPico:Create new Projectがあるので、クリックします。

フォルダを選択(Select)する、もしくは、新規フォルダをクリックするとプロジェクト名を入力するウィンドウが表示されるので、適当なプロジェクト名を入力してください。

- VSCodeでプロジェクトを表示する
VSCodeの拡張機能(MicroPico)は自動接続になっているので、VSCodeの下部分のターミナルに、REPLが表示されます。

- main.pyファイルを作成する
VSCodeの左のエクスプローラにて、右クリックして、「新しいファイル」を選ぶ、もしくは、「新しいファイル」のアイコンをクリックします。ファイル名を入力するウィンドウが表示されるので、「main.py」と入力します。

- エディタで、main.pyに書き込む
エディタで、main.pyが開いているので、print文でHello, Worldを書き込み、保存します。

- main.pyを実行する
左のエクスプローラにて、main.pyを選択して、右クリックから、「Run current file on Pico」をクリックすると、ターミナルに表示されているREPLにて、Hello, Worldが表示されます。

- M5StampS3のLEDを調べる
M5StampS3のドキュメントをみると、LEDは下記の記述があります。
programmable RGB LED (WS2812B-2020) × 1
WS2812BとはシリアルLEDの一種で、もともと中国のWorldSemi社が開発したもので「NeoPixel」と呼ばれてます。
まとめ
ESP32にMicroPythonをインストールすれば、シンプルなコードでLEDを点灯させたり、センサーを動かしたりできます。応用すればIoTデバイスに簡単に組み込めます。